Chapter 13: Shore Line East


 8月13日15時20分、私の乗った Shore Line East の Old Saybrook ゆき列車は、ニューヘブン ( New Haven ) を発車した。列車は客車3両とディーゼル機関車の編成である。


 Shore Line East は、コネチカット州の大都市 New Haven から東方に向けて走る通勤列車である。ここも、線路は Amtrak と共同である。出発前にインターネットでダイヤを調べたところ、ダイヤは完全に通勤通学に特化しており、平日の朝と夕方のみの運行、土曜・休日は運休となっていた。

 ニューヨーク圏とは異なり、 Shore Line East 沿線では、駅の周りにしか集落がない。駅間は農地と原野、ときどき入江が広がっている大陸らしい車窓である。

Guilfordホームは短い

 列車は途中の Guilford で数分停車し、Acelaに追い抜かれた。この追い抜きは持参のダイヤグラムと異なっている。 
 途中駅のホームは、客車1両分ほどしかない短いものである。日本でも北海道のローカル線ではこのような「朝礼台」といわれるホームを見かけるが、あれと同様のものだ。

 ところで、この区間は線路は複線だが、Guilford 以外の駅では、北行(Old Saybrook方面行)の線路にしかホームがない。
 そうなると「反対側の列車はどうやってこの駅に停まるのか?」という疑問が湧く。そこでダイヤを見ると、夕方は

となっている。つまりは、停車列車のある側の線路にしかホームが作られていないのであった。
 しかし、朝のダイヤは

となっているのだが、このときはどのように運転するのだろう?朝の時間帯は、上りと下りの線路を入れ替えて運転するのだろうか?これはちょっと分からなかった。

 終点の Old Saybrook は、駅前にスーパーやいくつかの商店のある小さな街だが、駅員がおり、 Amtrak の長距離列車も停車する。

Old Saybrook 駅

Old Saybrook に到着する Amtrak の Regional Train

 ここでふと駅の掲示を見ると、 Shore Line East は土曜・休日に約2時間毎の列車の運行が行われている。土曜・休日の列車運行が開始されたのは今年の2008年7月4日からだという。これは、原油高の影響だろうか?


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