乗る電車をさがす

 改札口は、自動改札が普及しています。改札を入って次の問題は、目的地に行く列車が来るホームを見つけることです。

 Suburban Lines・Intercity Linesとも、電車には行き先や停車駅の表示はありません。また、運転系統によっては日本の快速電車にあたるような通過駅の多い列車がありますが、『急行』・『快速』といった列車種別の名前がありません。日本の地下鉄のような、路線ごとの色分けもありません。このため、目的の列車を判別するのは意外と困難です。

シティレールでは、乗る列車を区別するには、駅の行先表示板だけが頼りです。多くの駅では、駅の待合室や跨線橋・あるいはホームに、次の列車の行先表示板がありますので、これを確認するのが最善でしょう。この行先表示板は、乗客の多い駅ではテレビモニタや電光表示機を使っていますが、乗客の少ない駅では、列車が来るたび、駅員が行先の書かれた板を手作業で取り替えています。その、何とも非効率的な作業風景には軽いカルチャーショックを覚えます。

Chatswood駅。駅舎の屋根のところに”NEXT TRAIN,ALL STATIONS TO HORNSBY"(HORNSBYゆき各駅停車)という木の札が見られます。この木札は、列車が出るたびに、ホームの係員が交換します

North Sydney駅。針時計が、次の電車の発車時刻、その下には電車の停車駅が列記されています。電車が出るたびに、駅員が時計の針を回します。

 テレビ形式の行先表示板には、その列車のすべての停車駅が表示されています。このため、各駅停車の場合はかなり長ったらしい表示になります。手動式の場合は、すべての列車の停車駅が書かれている場合もあれば、「・・・までの各駅ゆき」などと省略している場合もあります。

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