2.1.2.7.列車の入力についての補足


1.全区間に少なくとも1本の各駅停車の入力が必要

 時刻表ビューに列車を入力する場合は、路線の起点から終点までの全区間に、少なくとも下り・上り各1本の各駅停車を入力するようにしてください。

 OuDia のダイヤグラムビューは、隣り合う2つの駅の間の(上下の)幅を、各駅停車の最速所要時間をもとに決定します(この所要時間を、『駅間最小所要秒数』と呼びます)。各駅停車が入力されていない区間では、駅の間の幅が決定できません(『駅間最小所要秒数』が算出できない)。このため、ダイヤグラムビューを表示したときには、その区間のダイヤグラムは不自然な形状(垂直線など)になってしまいます

 ただし、起点から終点までの直通の各駅停車を設定する必要はありません。たとえば、起点がA駅・終点がZ駅の路線があった場合、  

の2本を入力することによっても、「路線の起点から終点までの全区間に、各駅停車を入力」したことになります。

(例1)

 この例では、駅1〜駅3までの各駅停車と駅3〜駅6までの2本の各駅停車が設定されています。これは、「路線の起点から終点までの全区間に、各駅停車を入力」した状態とみなされます。


(例2)


 この例では、駅3〜駅4の区間に、各駅停車の入力がありません。
 この場合、ダイヤグラムビューでは、駅3〜駅4の間の幅が決定できない(『駅間最小所要秒数』が決定できない)ため、ダイヤグラムは不自然な形状になります。


2.各駅停車の入力をしてもダイヤグラムの形状が不自然な場合は・・・

 全区間に各駅停車の入力をしているのに、ダイヤグラムが不自然な形状(垂直線など)になっている場合は、メニューコマンド [表示]-[更新] をクリックしてください。これにより、『駅間最小所要秒数』は再計算され、ダイヤグラムの形状が改善されます。

【補足】
 OuDiaのダイヤグラムビューが2つの駅の間の(上下の)幅(『駅間最小所要秒数』)を計算するのは、以下の場合です。
 列車の入力のたびに『駅間最小所要秒数』の再計算を行っているのではありません。
 このため、不自然な形状の列車線を表示しているダイヤグラムビューを開いたまま、時刻表ビューで各駅停車の新規入力・時刻修正を行っても、『駅間最小所要秒数』は再計算されず、不自然な列車線が追加されます。

3.各駅停車の設定のない区間がある路線の場合

 路線によっては、各駅停車がない(ある駅を全列車が通過する)区間が存在します。
 たとえば、JR東日本の常磐線の偕楽園駅は、停車するのは観梅の季節の下り列車だけです。偕楽園に停車する上り列車は一本もありません。つまり、偕楽園駅をはさむ赤塚駅〜水戸駅間には、上りの各駅停車が存在しないことになります。

 この場合は、停車列車のない通過駅に [着時刻]・[発時刻] のいずれかを入力してください。 OuDia は、各駅停車がない駅間では、通過駅の駅時刻をもとに『駅間最小所要秒数』を計算し、駅間の幅を適切にします。これにより、ダイヤグラムが整形されます。

(例3)

この例では、駅3〜駅4の区間に、各駅停車の入力がありません。
 しかし、列車番号 101 の列車には、駅3と駅4の通過時刻が設定されているため、OuDia はこれをもとに、駅3と駅4の間の所要秒数を300秒(5分)に決定します。

参照:駅間最小所要時間・駅間最小所要時間列車


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