2017年2月23日16時25分、私は深セン地下鉄蛇口港駅にやってきた。
駅に入るとそこには券売機と、改札口につながる手荷物検査のゲートがある。券売機は5元紙幣と1元硬貨が使用可能であるが、入国したての私は、そんな小銭は持っていない(1元=約15円)。さて、どうすればよいのだろう?
手荷物検査場の先を見ると、自動改札機と有人窓口が見える。そこで、一か八か、切符なしで手荷物検査のゲートを通りぬけて、有人窓口で切符を買いたい旨を伝えてみた。すると、有人窓口では片道乗車券を売ってはおらず、券売機用の両替だけを行っているのだった。
つまり、小銭が無いときの深セン地下鉄の乗り方は、
というものだった。まさに右往左往をしなくてはならず、重い荷物のあるときには疲れる手順だった。
これが日本の鉄道なら、「旅客へのサービス精神に欠けている」と文句を言いたいところである。しかし、相手が海外の鉄道となると、「これもお国柄」と思うしかない・・・。私はそんなことを思いつつ、地下鉄に乗って都心部に向かったのである。
深セン地鉄の車内 | 深センの市街(華強路) |
深セン地下鉄では券売機で5元紙幣が使用できることは前述しましたが、実際に5元紙幣を券売機に投入したところ、1回で問題なく受け付けてくれました。
これは、海外では珍しいことなんですね。日本では、自動販売機が硬貨や紙幣を一回で受け付けるのが当たり前です。しかし海外では、自動販売機の硬貨や紙幣の読み取り性能が悪く、何度入れ直しても受け付けてくれない販売機が珍しくありません。