□17/08/13 Honningsvag 9:00(Snelandia 211,Nordkapp)10:05 Nordkapp
Nordkapp 14:20(Snelandia,Rovaniemi)15:00 Honningsvag
ホニングスヴォーグ は、フッティルーテン・沿岸急行船の寄港地です。早朝6時、南行きの沿岸急行船がホニングスヴォーグを出航するのが見えました。 |
2017年8月13日朝9時、私の乗ったノールカップ(Nordkapp)行きバスは、ホニングスヴォーグを発車した。このバスは、ノールカップ行きの朝一番のバスである。時間が早いためか、乗客は私1人である。
今日も天気はあまりよくなく、小雨交じりの曇り空である。バスはしばらく湾岸を走って小さな漁村に立ち寄った後、丘陵地帯の一本道を走る。昨日は森林風景が続いたが、この辺りは木が全然生えておらず、高山のような車窓である。天気がよければ雄大な風景になるのだが、今日はあいにくだった。
9時50分、バスはノールカップに到着した。岬には地球儀のオブジェがあり、その向こうは高い崖なっている。ここも、天気がよければ絶景なのだろうが、小雨交じりでは今一である。
観光客はすでに何組か来ている。この時間に来るための公共交通は私の乗ってきたバスだけのはずなので、皆さんマイカー利用のようである
ノールカップには、ノールカップホールという、博物館・レストラン・カフェ・土産物屋の入った建物がある。営業は11時からだが、建物は開いており、雨をしのいで休憩したり、展示を眺めることはできる。
今日は、ノールカップを14時20分に出るバスで引き返す予定なので、帰りのバスまでは4時間ほどある。4時間待てば天気がよくなることもあるのではないか、と私は期待をかけつつ、ノールカップホールで時間をつぶしていた。
しかしそんな期待も空しく、12時を過ぎる頃には雨は激しくなり、ほとんど視界が利かなくなった。この頃には観光バスもやってきて、ノールカップホールは観光客でいっぱいになった。しかし、この天気では観光どころではない。早い時刻に来た私は、まだ運がよかったのだった。
14時20分、私の乗ったホニングスヴォーグゆきのバスは、ノールカップを後にした。せっかくヘルシンキから36時間、日本から55時間かけて訪れたノールカップは、残念な結果になってしまった。
ところで、今私が乗っているバスも、乗客は私1人である。今日は天気が悪いからたまたま少ない可能性もあるが、こんなに乗客が少ないのでは、路線廃止になりかねない。そうなる前にもう一度ノールカップを訪れる日は来るのだろうか。
そんなことを思っているうちに、バスは14時55分に、ホニングスヴォーグに戻ってきた。雨は相変わらず降っているが、ノールカップほどの激しい雨ではなく、小雨である。この地方は地形が複雑なためか、バスで30kmほど移動しただけで、天気が大きく変わるようである。