ジャカルタ近郊の国鉄のコミュータートレイン(KRL Komuter)には、東京の中古電車が使われていることは、日本の鉄道趣味人には広く知られています。
ここでは、2025年5月の時点の、コミュータートレインの模様を紹介させていただきます。
ジャカルタ近郊のコミュータートレインの80%が、205系でした。編成は、8,10,12両があります。仕様は様々で、6扉車が不規則に連結されていたりします。
乗ってみて感心したのは、どの車両も、とてもきれいに使われていることです。車体も車内も、日本の205系と同じくらい、きれいです。
昔の鉄道雑誌には、前面窓が投石対策の金網で保護されているような写真が掲載されていましたが、今はそのような車両はありません。
ジャカルタ近郊のコミュータートレインは、両端の先頭車は女性専用車です。うっかり先頭車に乗ると、車内の大勢の人からお叱りを受けますので、ご注意ください。
JR205以外の次によく見たのが、東京メトロ6000系です。8両と10両がありました。
側窓やドア窓の小さい初期の車両も健在です。が、これは旅行者にはうれしくない仕様でした。
この2形式は少ないです。一日コミュータートレインを乗り回っていて、やっと1本見かける、という感じでした。運用される路線は限定されてはいないようです。
この2形式は、 Tanjung Priok Line を走っていました。
Tanjung Priok Line は、Jakarta Kota 駅から Tanjung Priok まで、途中駅が2駅だけの短距離路線です。運転間隔は30分間隔で、8500系と05系の8両編成2本で運用されていました。
8500系は、100周年?の装飾が行われていて、現地の鉄道ファンからも被写体として人気がありました。