2.長距離普通列車「Commuter Line Garut」に乗車


 ジャワ島を走る国鉄では、長距離客向けの予約制の都市間急行列車の他に、いくつかの都市近郊で、コミュータートレインが運行されています。都市近郊から外れた人口過疎区間では、普通列車に相当する列車の運転はなく、都市間急行列車のみが運行されているようです。

 では、ジャワ島には長距離普通列車は無いのか?と探してみたところ、ガルット(Garut) 11:50 発・プルワカルタ(Purwakarta) 17:35 着の、「Commuter Line Garut」という列車がありました。どんなものなのか興味があったので、乗ってみることにしました。 

「Commuter Line Garut」No.349 時刻表

 2025年4月30日11:00、ガルット駅にはすでに、コミュータートレインが、停まっています。編成は、ディーゼル機関車と、エコノミークラスの客車6両です。客車は、3列-2列のボックスシート。窓は開かない代わりに、天井では住宅用みたいなクーラーが動作しています。

   
Garut駅の右隣りには、旧駅舎が残っています。 

 
 Leles
 ガルットを発車したときは、車内はすいていました。僕は、左側の窓側席に座っていました。しかし、各駅で乗客はどんどん乗ってきて、ガルットから1時間経過後、12:55に Leles に着くころには、車内は満席になってしまいました。

 この列車はこれから、昨日Whooshで訪れたバンドンを経由します。バンドンの前後は山岳区間で、車窓が楽しめると、ガイドブックに書かれています。
 果たして、13:11 ごろ、僕が座っているのとは反対側の右側に、展望風景があらわれました。しかし満席の状態では、車窓風景に応じて席を変えることは無理でした。

 14:51 に、バンドンを出たあとは、左側に山岳風景を望めるようになりました。しかし、夕陽が眩しい時間帯になってしまい、車窓を満喫とまではいきませんでした。

   
 遠くに見える鉄橋は、今来た区間です。  道路の向こうに、Whooshの線路が見えています。

 終点のプルワカルタに着いたときには、すでに日没です。ここからは、プルワカルタ 18:05発・チカラン 19:47着 のコミュータートレインに乗り継ぎ、チカランからは、元JR205系のコミュータートレインに乗り継いで、ジャカルタには、21時過ぎに着きました。

 
 PURWAKARTAでは、チカラン行きに乗り換える人の行列ができました

 いろいろ上手くいかない部分はありましたが、「Commuter Line Garut」は、汽車旅を楽しめる列車でした。


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