最後に、本文では書ききれなかったことをまとめます。
1. ハルツ狭軌鉄道の運賃は、ノルトハウゼン・ウェルニゲローデ・クェドリンブルグ〜ブロッケンの片道が16ユーロ・往復が24ユーロです。多くの乗客が往復乗車券利用です。
このほかに3日間・5日間の全線乗り放題乗車券(Mehrtageskarten)があります
僕は3日間全線乗車券を使いましたが、これは機械印字の味気ない切符です。これに対して、往復乗車券は立派な硬券です。記念品として価値が高いのはいうまでもなく硬券のほうなので(3日間乗車券はすでに印字が消えかけています(^^;)、これはちょっと残念でした。
なお、全線乗車券は、券面に利用者のサインが必要です。
2. ハルツ狭軌鉄道の客車にはトイレはありますが、これは水洗ではありません。もちろん垂れ流し式で、便器からは線路がよく見えます。やはりどう考えても、大きいほうはまずいと思います。
3. ハルツ地方では、英語が分かる人は少ないようです。
フランクフルト駅では切符売場から売店の店員さんまで英語を解してくれましたし、ICEの肉声車内放送も独英2カ国語になっていたりしたのですが、ハルツ地方のクェドリンブルグ→ノルトハウゼン→ウェルニゲローデの道のりの中では、英語が通じたのはクェドリンブルグ・ウェルニゲローデの観光案内所だけ。他は駅でもホテルでも英語を話す人はいませんし、英語併記の看板自体見かけません。
ハルツを旅するなら、英語には頼れないという心積もりは持っておきましょう。
やはり名声にたがわず、ハルツ狭軌鉄道は乗っても見ても楽しい鉄道でした。また、それほど遠い不便なところではなく、フランクフルトやベルリンからでも半日で着けます。ヨーロッパを鉄道旅行するなら、是非ご検討を、と言ってもいい鉄道だと思います。