CHAPTER 5-ハルツ狭軌鉄道へのアクセス(続)

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 8月16日9時25分、私はウェルニゲローデから再びハルツ狭軌鉄道のブロッケン行き列車に乗っていた。
 もともと今日はハルツ狭軌鉄道に乗る予定はなく、ベルリンに向かうはずだった。しかし、夕方までにベルリンに着ければよいという余裕のある予定だったので、午前中はハルツ狭軌鉄道の写真撮影を試みてみようと思い立ったのである。私は元来、列車に乗れればいいというタイプなので、カメラはコンパクトデジカメしか持ちあわせていないのだが、そんな私ですら撮り鉄の諸兄の真似事をしたくなるのだから、ハルツ狭軌鉄道はやはり魅力ある被写体なのだろう。

 と、いったことを考えつつ、ドライアンネンホーネで下車したが、今日は昨日以上に天気が悪く、ドライアンネンホーネでもにわか雨が降っている。この天気とコンパクトデジカメで撮り鉄の真似事は無理があった。


 ちょっとがっかりしながらウェルニゲローデに戻った私は、予定していたビエナブルグ(Vienaburg)行き列車を待っていた。が、列車は来ない。改めて駅の時刻表を見てみると、ビエナブルグ方面ゆき列車にはバスのマークが書いてある。

 実は、ウェルニゲローデからビエナブルグ方面の路線は工事のため、バス代行輸送になっているのであった。バスは駅前のバスターミナルから出ていたのだが、気がつかなかったのである。
 私は、前もって駅の時刻表を確認しておかなかったことを悔やみつつ、45分後の代行バスでウェルニゲローデを後にしたのである。

※ このイルセンブルグ〜ウェルニゲローデ間の代行輸送は、2007年12月までと記されています。このため現在、西のハノーファー方面からウェルニゲローデへのアクセスは不便になっています。

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