8月15日10時14分、私の乗ったブロッケン(Brocken)ゆき蒸機列車はノルトハウゼンを発車した。ハルツ狭軌鉄道2日目は、いよいよ最高所のブロッケン山への乗車となる。
今日の列車は、ボックスに数人ずつ座る程度の乗り具合で、ゆっくり高度を上げていく。
ブロッケン(Brocken)への支線が分岐するドライアンネンホーネ(Drei Annen Hohne)では列車は進行方向を変えるため、機関車の付け替えが行われる。この間にウェルニゲローデ(Wernigerode)発・ブロッケン発の列車も駅に入ってくるため、3本の蒸機列車が並んで停車し、山中の駅は一気ににぎやかになる。同時に、私の乗った列車はウェルニゲローデからブロッケンに向かう観光客が大勢乗り換えてきて、一気に立ち客がでるほどの満員になってしまった。
シュイエルケ(Schierke)〜ブロッケン間では左側にときどき展望が開けたが、終点のブロッケンは、強風が吹きすさぶ山頂である。一つ前のシュイエルケから30分とは思えないほど天気が悪く、結構霧もかかっているため、列車の写真を撮るには不向きなところかもしれない(まあ、私はコンパクトデジカメしか持ってないから、あまり関係ないが)。しかし、下界の眺めはすばらしく、やはり来てよかったと思える場所である。