8月11日17時20分、私はニューヨークのグランドセントラル駅( Grand Central Station )にやってきた。駅舎は外見も内装も歴史を感じさせる美しい建物で、この駅自体ニューヨークの名所の一つであるという。この駅には名建築に似合う高級そうなレストランの他、大衆的なフードコートもあり、旅行者にとっては利用価値も高い。
・・・と、これから旅立つ長距離旅客を見送るにふさわしい駅だが、実はこの駅を出発するのはメトロノース鉄道(Metro-North
Railroad) という近郊鉄道だけである。
※ Amtrak によって運転される長距離列車は、すべて『Penn Station』発着です。
メトロノース鉄道をはじめて見たのは15年以上前、何かのテレビである。以来いつかは乗りたいと思い続けていた列車に乗れる日がやってきた。
8月11日18時48分、私の乗ったメトロノース鉄道ニューヘブンラインのDanbury行き列車はグランドセントラル駅を出発した。
私の乗った列車は複々線を比較的ゆっくり走っている。時差ボケのぬけきらない私は不覚にもうたたね、気がついた時には下車駅であるスタンフォード(Stamford)は目前だった。
スタンフォードで下車した私は、予約していたホテルにチェックインした。ニューヨークはホテル代が全米一高い都市、安いところでも一泊250ドルくらいはとられてしまう。それが惜しくなった私は、ニューヨーク都心での宿泊は到着日と帰国前の１泊ずつとし、間の5泊は宿泊代の安いここスタンフォードに滞在することにしたのである。
このため、明日からは毎日メトロノース鉄道でニューヨークに通うことになる。憧れの鉄道への初めての乗車で居眠りとは何事かと思うが、これから毎日乗れるのなら気にすることもなかろう。
スタンフォードは、ニューヨークのベッドタウンという感じのところです。街はきれいに整備され、治安も比較的良好と言われています。残念ながら、スタンフォードには結局寝に帰るだけとなり、じっくり市内を散策することはできませんでした。
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