Closing:おわりに


 最後に、本文に書ききれなかった補足情報を記させていただきます。

◎昆明空港事情

 今回の旅行では、日中間の移動に、中国東方航空の関西〜昆明便(MU748/747)を利用しました。が、この便は、昆明着が深夜の0:25・昆明発は早朝の7:35になっており、日本からの旅行には大変使いづらいダイヤになっています。特に、初めて降り立つ空港の到着が深夜というのは、利用を躊躇してしまいます。

 実際に昆明空港に深夜に到着してみたところ、昆明空港は夜の0時台でも国内線の到着便が多くあり、賑やかでした。また、市街地ゆきリムジンバス『機場快線』が1:30 まで運行していました。このため、0時台のフライトで昆明に着いても、昆明市街地の主な場所(昆明駅など)まではバスで行くことができます。
 ただし、昆明では来年に、新空港の昆明長水國際機場が開港することになっています。このときには、関西〜昆明線の発着は、現在の巫家ハ(Wujiaba)機場から長水國際機場に移されるでしょうが、『機場快線』も長水空港発着になったうえで運行が継続されるようです(現在でも、一部の『機場快線』が新機場までの運行を行っています)。

 夜の0時台では、昆明空港の外貨両替所は閉まっています。このフライトを利用するなら、中国の人民元の現金は日本で用意しておくほうがよいでしょう。

◎成都地鉄

 成都に地下鉄が開通していました。現在は市を南北に縦断する1号線が運行されています。乗車券はICカード式・ホームドア完備・LEDディスプレイの車内案内表示機など、最新の設備がそろった地下鉄です。
 珍しかったのは、改札口では手荷物検査が実施されていたことです。
 たかが地下鉄に乗るのに手荷物検査、というのは初めての経験でしたし、異様な感じもしました。他にもこんな国はあるのでしょうか?

成都地鉄・地鉄乗車八部曲
 成都地下鉄の乗り方を説明しているページです。段取りの一つとして、手荷物検査が記されています。

 成昆鉄路の旅客列車は、夜行快速列車が主体の運行になっています。これらの多くは車窓風景のよい区間を夜間に通過するダイヤになっています。しかも、夜行快速は満員状態であることが多く、自由に席を移りながら車窓を眺めるような乗り方は難しいと思います。

 その問題への解の一つとして、今回は各駅停車乗車という風変わりなことを試行してみました。もう少し地図などの資料を用意して行けば、もっと楽しめたのに・・・と思うことも多くありましたが、それでも景色の良い汽車旅を十分に楽しむことはできたと思います。

 誰にでもお勧め、とは言えませんが、この記録が、成昆鉄路への試乗意欲のある人の参考になれば幸いです。


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