2013年8月18日5:20、私の乗った海南航空 HU7958便は、北京首都国際空港に到着しました。
スイスから日本へのフライトも、北京乗り継ぎとなりました。北京での乗り継ぎ時間は4時間半、『2. 付録:スイス・チューリッヒへの道のり』でも書きましたが、北京での乗り継ぎは、一旦セキュリティエリアの外に出る必要がありました。
□Zurich Kloten 1320(HU7958)Beijing 520 北京首都国際空港
□北京首都国際空港 955(MU525,大阪)1545 関西
北京空港を散歩していると、『机場快軌』という表示があることに気づきました。いつのまにか、北京にも空港アクセス鉄道ができていたんですね。
そこで、この乗り継ぎ時間を利用して、『机場快軌』に乗ってみることにしました。
6:55、私の乗った机場快軌の東直門(Dongzhimen・トンチーメン)ゆき電車は、『2号航站楼』(第2ターミナル)の地下ホームを発車しました。
電車はほどなく地上に出た後、直線主体の高架線を時速90km/h程度で走ります。体感的には、あまり速さを感じません。車内は集団見合い式の固定式クロスシートです。中国で近郊電車タイプのクロスシートの電車に乗ったのは初めてでした。
机場快軌の駅は、空港側の『3号航站楼』『2号航站楼』と、北京市街で地下鉄に連絡する『三元橋』(Sanyuanqiao)・『東直門』の4駅だけ、空港と北京市街地間は20分強のノンストップ運転です。北京市街に入ると、線路は再び地下線となり、地下鉄との連絡駅である三元橋に停車後、終点の東直門となります。
東直門は机場快軌と地下鉄2線、それに多数のバスが乗り入れるターミナルビル(交通枢纽 Public Transport Hub)になっています。ビルの周りの道路にもバス停がたくさんあり、通勤客が行きかうにぎやかなところでした。ここで中国社会の空気を少し吸って、私は机場快軌で空港に戻りました。
空港から来る方の電車は空いていましたが、空港行きの方は荷物を持った乗客で満席、座れませんでした。机場快軌の運賃は均一で25元。他の地下鉄がどこまで乗っても2元であるのに比べればかなりの高運賃ですが、やはり便利なんですね。
北京市街からの電車は、まず『3号航站楼』に停車してから『2号航站楼』に行きます。『3号航站楼』以外の駅は地下でホームドアがあるため、電車の車体を見ることができませんが、『3号航站楼』だけは高架駅で、ホームドアもゲート方式なので、車体を見ることができます。また、『3号航站楼』と『2号航站楼』までの間に車両基地のそばを通るため、ここでは列車全体を見ることができます。
北京空港での飛行機の乗り継ぎは面倒で不便ではありましたが、そのおかげて机場快軌に試乗できました。北京にもなかなか便利な空港アクセスができているということが分かったのは、収穫でした。