2014年8月10日(日)午前7時過ぎ、私の乗った飛行機はロンドンのヒースロー空港に到着した。私はロンドン市内に向かうべく、空港地下にあるナショナルレールの Heathrow Terminals 1,2,3 駅に向かった。ヒースロー空港〜ロンドンまでは約24kmである(ナショナルレールの Heathrow Terminals 1,2,3〜Paddington 間)。
ヒースロー空港からロンドンへの鉄道アクセスは、ナショナルレールと地下鉄の2路線がある。また、ナショナルレールには、『Heathrow Express』・『Heathrow Connect』の2種のサービスがある。
◎ロンドン〜ヒースロー空港間の鉄道アクセス
ヒースロー空港からロンドンへの鉄道アクセスは、以下のようになっています。
(イギリス国内でのイギリスポンド販売価格は1ポンド(£)=約200円)
ナショナルレール Heathrow Terminals 1,2,3〜Paddington Heathrow Express 所要時間16分 15分間隔 ノンストップ £ 21.00 Heathrow Connect 所要時間27分 30分間隔 5駅停車 £ 9.90 地下鉄 Underground Piccadilly Line Heathrow Terminals 1,2&3〜South Kensington Underground 所要時間40分 5分間隔 14駅停車 £ 5.70 (Cash,Any Time)
ナショナルレールは所要時間は短いが、運賃は地下鉄に比べて大幅に高い。特に、速いほうの『Heathrow Express』は、ロンドンまでの24kmの運賃が21ポンド、日本円で約4000円である。つまり、東京〜横浜間ほどの距離の運賃が4000円なのである。
これは日本人には信じられない高運賃だと思ったが、イギリス人にとってもこの高運賃は敬遠されているようである。地下鉄の切符売り場は行列ができていたが、ナショナルレールの駅の切符売り場はガラガラである。
地下鉄とHeathrow Express には乗ったことがあるため、今回は Heathrow Connect に乗ってみることにした。
ところが、通常は30分間隔運転の Heathrow Connect は、8:13の次は9:27まで列車がない。このため、ヒースロー空港では列車を結構待つことになった。
ヒースロー空港には、ナショナルレールの駅が3つある。『Heathrow Terminals 1,2,3』・『Heathrow Terminal 4』・『Heathrow Terminal 5』である。ナショナルレールの列車は、ロンドンから空港へのアクセスと、空港のターミナル間連絡を兼ねている。このため、ヒースロー空港の3駅相互間は無料で乗車できる。
電車を待っている間に、先発の 9:17発 Heathrow Expressがやってきた。車両は2扉近郊型の4両編成である。高運賃の電車なのだが、乗客は座席の3割程度は乗っている。
Heathrow Express |
その後にやってきたHeathrow Connectの列車も、2扉近郊型の電車4両編成。座席は固定クロスシートである。
Heathrow Connect |
電車は空港の敷地を出ると、地下から地上に出て、本線に合流する。今回の旅では初めての、イギリスの車窓だったが、外はかなり強い雨である。
この本線は、ロンドンとイギリス南西部のペンザンスを結ぶ幹線で、線路別複々線になっている。電車は複々線の緩行線に合流した。
電車はその後、各駅には停まらず、途中3駅停車でロンドンのパディントン駅に向かった。後に時刻表を見ると、日曜日は、途中のHanwell・West Ealing・Acton Main Line の3駅に停車する列車は無い。脚注を見ると、これら3駅への鉄道乗車券を持つ乗客は、バスを利用することができるとある。つまり、休日はロンドン付近の各駅停車電車の運転を中止してバスで代行輸送をするということである。
途中のSouthall駅の駅名標には、アルファベット表記のほかに、見たことない文字で駅名が書かれている。移民が多い土地柄なのだろうか?帰国後に調べてみたところ、これは、インド・パキスタンで話されているパンジャーブ語のグルムキー文字だった。