クランダ鉄道(Kuranda Scenic Railway)


 クランダはケアンズ近郊の高原のリゾート地です。クランダ鉄道は、ケアンズ〜クランダ間を1時間45分で結ぶ観光列車です。
 ケアンズ〜クランダ間は、緑の美しい渓谷沿いの急勾配を登ります。途中には滝もいくつかあり、その車窓風景は素晴らしく、これに乗ることはケアンズの観光の一つの目玉になっています。途中の Balloon Fall 駅のホームには、雄大な滝を望む展望台があり、すべての列車はここで15分停車します。


 列車の編成は、ディーゼル機関車1〜2両が客車10数両を牽引するというものです。この客車がまた、内装に木を多く使った風情のあるもので、観光気分を大いに盛り上げてくれます。

 列車は、ケアンズを朝に出て夕方に帰ってくるダイヤになっています。観光輸送に特化した列車なので、運転本数は日によって変動します。確実に毎日走るのはケアンズ発8:30・クランダ発14:00ですが、ケアンズ9:30・クランダ発14:00も、土曜日を除く毎日運転されることになっています。観光シーズンにはさらに増発され、ハイシーズンには3往復が走ることもあります。座席はすべて指定席です。

 ケアンズからクランダへの足は、クランダ鉄道以外に、『スカイレール Skyrail』というモノレールもあります。この『スカイレール』からの眺めも素晴らしいもので、熱帯雨林の大パノラマを望むことができます。このため、多くの観光客は、片道『クランダ鉄道』・片道『スカイレール』でクランダを訪れます。クランダ駅では、このようなコースをとる観光客向けに、往路『クランダ鉄道』・復路『スカイレール』という周遊乗車券も販売しています。『スカイレール』のケアンズ駅はケアンズ市街からは遠く、連絡バスに乗ることになりますが、周遊乗車券には、このバスの切符も含まれています。


 クランダ鉄道の車内では、デジカメを持って乗客の顔を写して回る人がいます。
 この写真はタダではありません。しばらくすると、大きめのプリントを立派な台紙にセットしたものを持ってきて集金に来ます。いい記念ではあると思いますが、値段は15オーストラリアドル(約1000円)と、かなり高い!
 現物を見てからでも断ることはできますので、強迫観念に駆られて不本意に15ドルを払ってしまわないようにしましょう(僕は払ってしまって後悔しています (^^;)。


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