QR-Tilt Train


 Tilt Train は、ブリスベン−ロックハンプトン間を結ぶ、昼行列車です。

 車両は振り子式電車で、最高時速は160km/h。オーストラリアでは珍しく、スピードを看板に掲げている列車です。ブリスベン〜ロックハンプトン間を7時間15分で結んでいます。走行区間のほとんどが単線、しかも人家のまったくない砂漠地帯にレールが敷かれていることを考えれば、相当な力走であると言ってもよいと思います。

 この "Tilt Train" の車両は、日本の岡山〜松山間を走る特急『しおかぜ』に使われている、JR四国の7000系特急電車をベースにつくられたものなのです。

 "Tilt Train" は昼行列車なので、車内は2列−2列の座席車です。ただし、売店は設置されており、飲み物や軽食を提供しています。
 座席はすべて指定席なので、乗車に際しては予約が必要です。各座席にはオーディオサービスが標準装備されているほか、1両に4台程度のテレビが装備されており、これらを使って映画作品を上映したり、運転席からの模様を上映したりします。

 Tilt Trainは、2003年6月から、新たにブリスベン−ケアンズ間に週3往復の運転が開始されました。電車の強みを生かして、ブリスベン〜ケアンズ間を25時間で結びます。この所要時間は客車列車の "Sunlander" の31時間からは大幅なスピードアップになりますが、そうはいっても所要時間が25時間では、いきおい夜行列車ということになります。しかし、高速の振り子電車に寝台車の連結は不可能なので、ブリスベン〜ケアンズ間運転の "Tilt Train" にも座席車とビュッフェしかありません。このため、"Sunlander" のような優雅なクルージングトレインのムードはなさそうです。


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