CHAPTER 1−メキシコへの入国

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サンディエゴ トロリー San Ysidro駅

 2003年4月27日朝、私の乗ったサンディエゴのトロリー(ライトレール)は、終点の San Ysidro に到着した。ここは、アメリカとメキシコとの国境、国境を越えると、メキシコのティファナである。


 メキシコへの入国の際には、ティファナへの短期間の滞在なら何の書類も必要ないが、ロスモチスまで行く場合は『ツーリストカード』というものが必要である。このツーリストカードについては、ガイドブックやWEBなどで情報を集めると、大別して
  『国境で簡単に手続きできる』
  『国境には備え付けられていないことがある』
の2つの説がある。あいにく私は、出発前に領事館に出向いてツーリストカードを貰うような時間的余裕はなかったので、後者が真実なら予定が狂ってしまうのだが、さてどっちなのだろう?

 国境には一方通行の回転ドアがある。それを通ったところに、メキシコの入国管理の事務所があり、係官が1人机に座っている。ツーリストカードを所望していることを何とか伝えると
 係官:『ティファナ?』
 私:『ロスモチス』
 係官:『パサポルテ!(パスポート)』
パスポートを渡すと、パスポートにスタンプを押してくれたが、スタンプインクは乾燥して、字はほとんど読めない。ここで入国手続きをする人は少ないのだろうか?それにしても、結局ツーリストカードは入手できずじまいである。まあ、パスポートに一応スタンプはあるのだから、もう気にせずに先に進むことにしたが、これが正規の手続きであるかどうかは・・・。

《やはり、できればツーリストカードをメキシコ領事館などで前もって入手しておく方が無難なようです。サンディエゴの領事館で取得する方法もあるようですが、筆者の場合、あいにくこの日は日曜日で、領事館は閉まっていました》

 

Tijuana

 そこから一方通行の回転ドアをもう一つ通ると、いよいよメキシコのティファナである。スペイン語のできない私は、看板の行列にくじけそうになる。しかし、チワワ太平洋鉄道に乗るためには、起点のロスモチスへ行く長距離バスに何とか乗らなくてはならない。


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