5月2日水曜日10:10、私の乗ったタイ国鉄(SRT)メークロン線のメークロン(Mae Klong)ゆき列車は、起点のバンレーム(Ban Laem)を出発しました。列車は3両の近郊型ディーゼルカーです。
メークロン線は「市場を走る列車」としてテレビなどで紹介されているため、広く知られています。職場で「タイに行く」と言うと、「市場を走る電車に乗りに行くんですか?」と周囲の人に言われました。
メークロン線は、バンコクからそれほど遠くないにもかかわらず、普通列車が1日4往復しか走らないローカル線です。沿線は田園風景がずっと続きます。
が、終点のメークロン駅の手前で、列車が最徐行で警笛を鳴らしながら走るようになると、いよいよメークロン市場に進入します。車窓からは、列車を避けて一時的に折り畳んだ店舗や、退避する店員・観光客が見えます。
メークロン市場とメークロン駅の間には、踏切があります。そこには、スマホやカメラを掲げた大勢の観光客がひしめいています。列車通過時に市場を折りたたむ様子を観察するには、この踏切がベストポジションなんですね。そして、列車が駅に着くと、停車中の列車をバックにしての記念撮影会が繰り広げられます。観光客の大半は中国人でした。
列車が来る時間帯のメークロン駅・メークロン市場は観光客で一杯ですが、メークロン線の列車は空いています。観光客のほとんどは、バンコクからのオプショナルツアーでメークロン市場に来ています。中には、1駅だけ列車に体験乗車するツアーもあるようで、メークロンから1駅だけ列車に乗車する観光客の一団も見かけました。
メークロンのバスターミナル |