バンコクには、1路線のBRTが運行されています。
日本では、鉄道のローカル線の線路をバス専用道に変更し、そこに普通の車体のバスを走らせるシステムをBRTと呼んでいますが、バンコクのBRTは様子が違います。
2018年5月3日木曜日の18:20、私はBRT Route1 の始発駅の Ratchpruek の乗り場にやってきました。
バンコクのBRTの乗り場は、道路の中央に設置された駅です。路肩のバス停に停車することはありません。駅には券売機・自動改札機と低床の島式プラットホームがあります。道路中央の島式ホームでの乗降のため、バスの車体には、乗降扉が左右両側に設置されています。つまり、ここのBRTには特殊なバス車両が必要だということです。
バスは、運転士だけのワンマン運転です。これは、タイのバスとしては異色です。タイの一般の市内バスは、まだワンマン化が行われていません。車掌が必ず乗っていて、乗客は乗車後に車掌から切符を買うようになっています。
バスは、駅間では一般道路の中央に設けられたBRT専用車線を走行します。しかし、専用車線と一般車線の間に、仕切りがあるところとないところがあります。仕切りが無いところでは、一般車両がBRT専用車線にも入ってきます。一応、BRTが接近したときには、一般車は車線をBRTに譲るようではありますが、大渋滞の時にはBRTも動けなくなるだろうと想像しました。
普通の市バスに比べると、駅や車両の表示が英語対応になっていて、タイ語が分からなくてもスムーズに利用できる・クーラーがついている、という利点は感じられました。しかし、これはBRTというシステムの利点ではないですね。
肝心の走りっぷりは、普通のバスより少しはスムーズに走っているような感じもしましたが、特段に便利な交通機関という印象ではありませんでした。