2019年8月15日10:20、私の乗った普快(各駅停車)・貴陽行き5647列車は、雲南省の昭通駅を出発しました。
今回の旅行のコースは、以下のようなものでした。
昆明から高速鉄道で重慶に行き、重慶から昆明へは鈍行列車で戻る。
昆明までは、重慶→内江→昭通→六盤水→昆明の順で、4列車を乗り継ぎ。
途中の内江・昭通・六盤水はいずれも、市バスが運行される規模の都市ではありますが、日本発行のガイドブックに載るような観光都市ではありません。このため、ほとんど予備知識無しで滞在することになります。列車の乗り継ぎ駅でなければ、まず訪れないようなところばかりです。
昭通の次の昭通南駅から、果物を籠に盛って販売する農家のおばさんがたくさん乗ってきました。商品は、りんご・ぶどう・もも・クルミなどです。しかし、今の中国の鉄道は手荷物検査が厳しくなり、果物ナイフの持込ができないと聞きました。買っても車内で食べるのには難があるようで、買う人は手土産として買っているようです。
線路は、標高2000m前後の高原地帯を通ります。車窓は、特別な絶景区間はないものの、天気はよく、展望が開けているので、ずっと眺めていられます。中国人の旅客も、スマホより車窓を眺めている人の方が多いです。
正午ごろになると、多くの乗客が車内販売で買ったカップラーメンを、車内の給湯器を使って調理して食べ始めます。食堂車のない鈍行列車では、カップラーメンが定番のランチです。僕も、それにならってカップラーメンの昼食です。
中国のカップラーメンは、正直言って味はワンパターン。大半が「紅焼牛肉面」風味で、日本のようなバリエーションはありません。それでも、列車の座席で食べるカップラーメンはおいしく感じました。日本では体験困難なことなので、珍しさがスパイスになったのでしょう。
14:53、列車は六盤水に到着、私はここで下車となりました。ここまで乗ってきた内江→昭通→六盤水間の各駅停車列車は、ずっと満席でした。これは、内江→昭通間・昭通→六盤水間では、昼間に走る列車がこの各駅停車1往復しかないためでしょう。この区間には3往復の快速(長距離夜行列車)が走りますが、いずれもこの区間を通るのは夕方〜深夜です。
内江〜昭通〜六盤水 2019年 ダイヤグラム(.oudファイル)
六盤水のホテルは、日本からのネット予約はできませんでした。このため、歩いて宿探しをするしかありません。若い頃はごく普通にやっていたことですが、中年になると、初めての町で荷物を持ちながらの宿探しはきついです。
※Trip.com では、日本のクレジットカードで鉄道の切符を決済することはできますが、ホテルの予約はできないようです。予約保証のためのクレジットカード情報入力で、日本の大手都銀発行のVISAカードの番号を入力しても、エラーになってしまいました。