9. St.Pancras-Luton 2


 Luton駅。各列車の混雑状況が掲示されています。

 2014年8月14日木曜日の7時45分、Luton駅には通勤客が集まっている。しかし、Luton発時点で満員になるほどの乗車率にはなっておらず、全員座れている。 

  LutonはLondon St.Pancras International からは48km離れている。大体、東京〜八王子間や大阪〜大津間くらいの距離だが、ロンドンでは、この距離を通う人はそれほど多くないようである。現に、Lutonあたりの鉄道沿線も、駅の周りを除くと広い農場が広がっている。日本なら、東京から48kmの圏内は建物で埋まっている。また、Lutonは長距離の特急列車の一部が停車する駅なので、特急で通勤する人も多い。これも、快速の乗車率がそれほど高くない理由の一つである。

 8時12分、私の乗った快速 Brighton ゆきは、Lutonを発車した。Lutonを出た時点ではほぼ全員が座れたが、次に大きな街である St.Albans City からは、ドア付近に立ち客が多数出る乗車率になった。



 電車は St.Albans City から急行線に移り、 London St.Pancras International まではノンストップで快走し、時刻表どおりの 8:47 に St.Pancras International に到着した。ここで大半の乗客が下車したあと、ロンドン市内各駅で通勤客が下車していき、 London Blackfriars 駅に着くころにはガラガラになった。
 London Blackfriars は、テムズ川を渡る橋の上にあり、ホームのガラス張りの壁からはテムズ川がよく見える。電車を待っていて気持ちいい駅である。




Thameslink 線の旧型車は車内がうるさい

 Thameslinkには、クーラーのある新車 Class377 と、クーラーの無い旧型車 Class319 があります。このうちの旧型車319は、

 ・クーラーがない
 ・車内がうるさい

という特徴があります。
 僕が訪問したのは8月ですが、ロンドンは8月でも涼しく、クーラーなしでも過ごせる程度の気温でした。しかし、窓を閉め切ったままでは暑いので、乗客が思い思いに窓を開けていました。
 ところが、Thameslinkが走る線路にはトンネルも結構あります。ロンドンの地下線区間では、電車は遅く走るので、それほどうるさくは無いのですが、郊外のトンネルを高速走行するときに窓が開いていると、車内はかなりうるさいです。イギリス人の乗客の中にも、トンネル走行中は耳を手で塞ぐ人が結構いました。
 加えて、電車そのものの音も大きいようです。加速時には、吊り掛けモーター車のような大きな低音の騒音が発生します。


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