CHAPTER 5−
チワワ太平洋鉄道の車窓−1

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 チワワ太平洋鉄道のロスモチス発の旅客列車は、
  6時発 "Primera Express"(1等急行)
  7時発 "Clase Economical"(2等列車)
の2本、どちらもチワワ行きである。

 朝5時半、まだ真っ暗の駅には、多くの人が集まっている。しかし、私の乗る6時発の 「1等急行」 に乗り込んでくる人は少なく、ほとんどの人は7時の 「2等列車」 に乗るようである。まあ、チワワまでの運賃は 「2等列車」 が 1020ペソ(約102US$)なのに対して、「2等列車」 はその半額。これでは、「1等急行」の乗客は観光客に限られてしまい、用務客は 「2等列車」に乗るはずである。

 2003年4月29日AM6時、私の乗った列車はロスモチスを出発した。景勝鉄道として世界的に有名なチワワ太平洋鉄道に、私はいま乗っているのだ。とはいえ、朝6時ではまだ辺りは暗いし、沿線は粗末な家が立ち並んでいるだけである。

Temoris Temoris-Bauichibo

 山岳鉄道らしくなってくるのは、起点から3時間以上経ってからである。山峡の上り坂をオメガカーブの連続でゆっくり登っていく。なるほどなかなかの車窓風景であるが、そんな風景が大して変わり映えもなく4時間も連続するのでは、どうもダレてしまう。

San Rafael駅。列車がくると、民芸品売りが集まってきます


 13:20、列車はディビサデロに到着。ここはチワワ太平洋鉄道最大の見所であり、列車は15分停車する。駅のごく近くに、グランドキャニオンに匹敵するといわれる「銅峡谷」の展望台がある。なるほどそのスケールたるやすごいもので、全自動カメラには収まりきらない。



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